デイサービスハイライト:★★秋の屋外機能訓練（2023/09/06・09/07）★★

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2023年09月07日

★★秋の屋外機能訓練（2023/09/06・09/07）★★

秋の屋外機能訓練です。

ハイライトです。

屋外での歩行訓練はもちろんバリアフリーではない中での活動となるので、リハビリとしての効果も大いに期待できます。またこれまでの機能訓練や体操その他の活動がバリアへの対策・体力につながっていた事を実感できれば「頑張ればできる（できた）！」というこれからの生活意欲にも繋がる点も屋外で機能訓練を行う大きな理由です。今回の屋外機能訓練についての評価はこれからの通常の個別機能訓練に活かして参ります。

趣旨
①普段の施設内活動では体験できない活動に触れ精神的健康感を得ることを目的とします
②外出行事を外の環境に触れる積極的な機会ととらえ、引きこもりの防止を目的とします
③本行事は個別機能訓練の一環として実施するものであり、施設及び庭園の散策の歩行訓練を実施し、その評価は今後の機能訓練に活かし、それぞれの個別の目標の設定に役立てます。

個別機能訓練チェック項目
①バリアがある中での歩行状態の確認
②座位姿勢・状態の確認
③嚥下状態の確認
④食事道具の操作や食事環境への適応
⑤その他

今回の屋外機能訓練実施によって高齢者の転倒要因の一つをあらためて確認したような気がします。声かけを行ってもバリア（少しの段差や段差プレート）への注意が十分でなく、バリアのためにバランスを失う様子が一定以上のご利用者さまで確認されました。普段施設の中（バリアフリー環境）では一見問題ないととらえている歩行動作もバリアのある中では見方を一変させられてしまいます。家庭内などでは危険因子の付近に目印をおくなどのアドバイスができたり、日頃から注意力を養う声かけとその方法についてスタッフ間でも意識の共有ができたと思います。

『注意機能トレーニングによる転倒予防効果の検証』（山田実著）にあった「姿勢反応を強化することも、転倒予防に有効な手段の一つであると考えられるが、加齢による影響を考慮すれば、そのような機能向上よりも、危険を予測しうる能力を備える方が転倒予防に適しているのではないか」という考え方や「転倒の危険性の高い環境因子であることを認識していることも事実であるが、そのような危険因子に注意を向けることが難しく、結果、転倒に至ってしまう」などの意見はなるほどとあらためて認識する機会を得ましたし、これまで機能訓練で行っていた注意機能トレーニング的メニューの意義も再確認できました。

★★秋の屋外機能訓練（2023/09/06・09/07）★★

歩行訓練チェックの後は庭園を望みながらの貸し切り昼食会です。
環境の違いでしょうね。姿勢良く会食中も座位が崩れることなくいつもより安心して見守ることができました。そして何よりもみなさんの笑顔！「次は何が出てくるかな」「中身は何かしら」「サクサクした歯ごたえがおいしいね」など、会話がいつもより一層弾みましたね。縁がいつもより薄めのお皿でも上手にお箸やスプーンを使って食事を召し上がるご様子をとても嬉しく思いました。これまでの機能訓練や体操その他の活動がバリアへの対策・体力につながっていたということを再認識いただけたと思いますし、「頑張ればできる（できた）！」というこれからの生活意欲にも繋がる実感は、みなさんの心の中にずっと残っていくことでしょう。

★★秋の屋外機能訓練（2023/09/06・09/07）★★

最後になりましたが、FURIAN山ノ上迎賓館さまには段差の少ない通路を使わせていただいたり、食事メニューでは特別食やその他食材についてもメニューの考案段階からご協力くださり、特に6日はあいにくの雨でしたが親切丁寧なご対応のおかげで、両日とも無事屋外機能訓練を終えることができました。心より感謝いたします、本当にありがとうございました。施設に戻りましてからも早速「来年の屋外機能訓練は今日のところで！是非!!」とのご利用者さまの声も聞かれ、FURIAN山ノ上迎賓館さまに屋外機能訓練会場をお願いして本当によかったと思いました。

★★秋の屋外機能訓練（2023/09/06・09/07）★★